OLYMPUS OM G.ZUIKO 35mm F2.8の修理

以前、35mmF2の白濁研磨に失敗し、今一つシャープに写らなくなった。この焦点距離は必要なので、梅田の「八百富写真機店」で本レンズを購入した。

レンズは白濁しておらず、ヘリコイドはスムーズで絞りの動きも問題ない良品。ホコリの混入と、1点だけ小さいカビがある。

初期症状

オーソドックスな作りで、簡単に分解、レンズ清掃ができた。

試写

未試写

(2021/2/11)
初稿

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分解

ゴムアダプタで社名環を回して外す。



絞り指標環がそのまま外れる。




絞りクリック感リングがそのまま外れる。リングの下、矢印の位置に鋼球があるので注意。



矢印の鋼球を回収する。クリック感リングのグリスを清掃し、組み立て時にモリブデングリスを塗る。

次に絞り環がそのまま外れる。



外したところ。



カニ目を回して前群レンズを外す。





前群レンズの後ろ側を掴んで回すと分離する。





前群の分離した後ろ側の内部にカビがある。

カニ目を回して押さえリングを外す。



レンズを外した。ガラスクリーナーでカビを除去する。



後群にホコリが多いので、こちらも分解する。

マウントを外す。ネジ×3。



内部はオイルで汚れていたのでエタノールで清掃した。ヘリコイドグリスがはみ出しているので、ここからオイルが染み出したものと思われる。はみ出しているグリスを拭き取った。

次に押さえリングを手でつかんで回せばレンズが取り出せる。

後はブロワーで内部のホコリを吹き飛ばせば完了。


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