目次:
羽根まで分解していく。先にシャッター羽根の重なりを確認しておく。
写真は前から。組立時は右回りに羽根を置いていくタイプ。
後ろから。後ろから見て一番上にある羽根は、前から見て一番上にあった羽根と同じ位置。つまりこの位置の羽根は、前と後ろから重なるように2枚あるということ。見えている羽根は5枚だが、実際は6枚あると思われる。
(7)絞り設定リングを外す。上に乗っている(8)クリック感部品(ネジx2)、(6)オート連絡レバー(段ネジx1)外す。(7)を固定するネジx2外す。ネジの内1つは(5)チャージレバーの下に隠れているので、(5)を回してチャージしてから外す。
(5)はここで外しておいてもよい。逆ネジなので注意。
これらを外しても、直進キーとチャージレバーが邪魔で絞り設定リングが外れないが、浮いた状態になればよい。
前からネジx4外すと、銀色のシャッターユニットサイドカバーと絞り設定リングが外れる。
外したところ。
後ろ側から(5)を外す。逆ネジなので注意。
羽根部とシャッター部を固定するネジx3を外すとシャッター羽根が露出する。羽根は固定されていないので、慎重に分離する。
慎重に外したつもりだが、羽根部とシャッター部がなかなか離れず、力を入れた瞬間にシャッター羽根がバラけてしまった。シャッター羽根はすべて同じ形で6枚。
シャッター羽根をベンジンに漬けて洗浄する。シャッター羽根操作盤なども汚れを落とす。
絞り羽根も分解洗浄する。
前から見た重なり方を確認しておく。奥から番号順で示した。右回りに置いていくタイプで、最後の羽根は上から置くだけのようだ。
後ろから。手前から番号順で示した(前から見た番号と一致させている)。
準備ができたらネジx3を慎重に外す。
絞り羽根が露出した。変わった形をしている。なお、羽根ユニットの裏は絞り羽根操作ピンがあって机と干渉するため、筒の上において撮影している。
羽根はすべて同じ形。(10)絞り羽根固定円盤、(9)絞り羽根操作円盤。(9)は金色のピンx3を抜けば外れる。ピンは軽く刺さっているだけ。
全体的に汚れているので、ベンジンで洗浄する。
もともとセルフタイマーの動きが悪く、途中で止まりそうな動きだった。ついでに外して洗浄する。
矢印のバネを外す。
リンクを確認しておく。セルフタイマーのアンクルにつながる小さな板バネ(T2)が、シャッターユニット台のピン(11)に当たっている。(T2)はセルフタイマー作動のスイッチになっている。
またセルフタイマーの一部(T3)が(11)の下側に入っている。
セルフタイマーのレバーの下にネジが隠れている。レバーを動かすとネジが見えるので、これを外す。
ベンジンに漬け込んで洗浄する。洗浄後は軸部分にラウナ#40の5%ベンジン希釈液を注油する。
セルフタイマーが最後まで問題なく動くようになった。
スローガバナはー単体では外せず、シャッターユニット台に直接組み込まれている。カバーを外すだけで部品ごとに取り外せるようだが、ここは動作に問題がないので分解しなかった。
絞り羽根を組み立てる。今まで組み立てた絞り羽根に比べて簡単だった。単に置いていくだけでいい。ピンがしっかり溝にはまるので、少々つついても外れない。
直接、羽根ユニットを机の上に置くと、後ろ側の絞り羽根操作ピンが机と干渉する。そのため適当な筒の上に置いて作業するとよい。今回はハンドラップの蓋を使った。
1枚目。
2枚目。以下、右回りに置いていく。大まかに最小絞りくらいの角度で置いていく。
すべて置いたところ。この状態で絞り羽根固定円盤を乗せ、ピンをはめる。
そのままでははまらないので、ピンをつついたり絞り操作ピンを動かしたりして調整する。
シャッター羽根を組み立てる。1枚目。
2枚目。このまま右回りに置いていく。
5枚目。
最後の1枚、6枚目は、1枚目の位置に重ねて置く。
あとはこの上からシャッターユニットをはめれば完了。組み立て後はスタックすること無く動作している。