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レンズ

レンズブロックは前部を外す際に分離した。

まずは後ろ側から外していく。 矢印は薄い金属板がはまっているだけなので外す。


同じものが2枚入っていた。フォーカス調整の役割か。

5_aは動かすとシャッターが開閉するが、同時に5_bも動く。 5_bにはバネ2がかかっており、これがシャッター閉じ方向にテンションをかけている。これを外す。


ネジ×3を外す。 接着されているので、軽くアセトンを流し込んでから外す。 ネジを舐めた跡があるので、過去に分解されたものと思われる。


ネジとネジ穴に残った接着剤を清掃する。 次に矢印の部品を外す。


部品は左右に裏返した。 丸印同士がリンクする。 右の部品のピンが左のシャッター羽根の穴に入り、支点になる。

次の矢印の部品を外す。 シャッター羽根が動かないよう慎重に外す。


部品は左右に裏返した。 丸印同士がリンクする。 右の部品のピンはシャッター羽根を開閉するためのもの。

汚れているためベンジンに丸一日浸けたが効果がない。 砂消しゴムで擦ったところ、汚れが落ちた。 過去に相当な油汚れがあったと思われる。

次に矢印の部品を外す。


シャッター羽根が露出した。少し錆びている。 組み立て時は写真の通り、A, B, Cの順に左回りに羽根を置いていく。


シャッター羽根を外した。油はなく、錆び以外は問題ない。 次に絞りユニット一式が外れる。


丸印同士がリンクして絞りを操作していた。 矢印の部品はそのまま外れる。


後ろ側からはこれ以上分解できないようだ。


先ほど外した絞りユニットを分解していく。 バネを外す。


絞り操作環を外す。 絞り羽根が動いてしまうのが、羽根の配置は前後からの写真で記録できているので問題ない。


羽根も操作環も汚れておらず、問題ない。 組み立て時、Aから右回りに置いていき、最後にBを上から置くだけ。 潜り込ませる必要はない。 羽根のピンが操作環の穴にはまるよう、うまく形を整えてから操作環をはめる。


羽根を外して裏返した。 羽根の中央のピンが丸印の長孔にはまる。


前から分解していく。 飾りリングを外す。 接着のようなので、丸印の穴からエタノールを少量入れ、そこから少しずつ剥がす。


接着剤は軽かったので簡単に剥がれた。

無限遠状態にし、ネジ×3を外す。 ここもネジをかなり舐めた跡がある。 接着止めされているので、アセトンを少量流す。 フォーカスがズレる可能性があるので、前群レンズが回転しないように注意して外す。


押さえリングと距離値リングが一緒に外れた。 押さえリングは距離値リングと前群レンズの固定用だった。

組み立て時はレンズを無限遠にし、距離値リングの∞マークが指標に合うようにしてから押さえリングをネジで固定する。 距離値リングはフィート表示の反対にメートル表示がある。どちらを上にするかを好みで選ぶとよい。


指標に合わせ、無限遠状態でケガキを入れる。 この個体は既にケガキが入っていた。以前の修理者によるものだろう。


レンズの周りの制限金具を外す。 金具を広げて外すが、左右は広げるスペースがないので、写真のように前群ごと少し左に回してからうまく外す。


前群を左に回して外していく。 外れるまでの回転数を記録し、外れる瞬間の場所に、前群のケガキに合わせ、外ヘリコイド側にケガキを入れる。 この個体は既にケガキが入っていた。


1回転する直前に外れた。古くなったグリスを洗浄する。

次に外ヘリコイドのネジ×3を外す。 矢印のものだけ背が高い。 これが右側の75:制限金具とぶつかる無限最短制限になっている。


ネジは3つとも緩み止めが入っていた。 特に制限ネジは固く、溶剤をつけても半田ごてで熱しても緩まらない。 強めに力をかけてみると、粘るような感じで回り始めた。 しかし、少し回したところでネジが折れてしまった。

普通ネジなら交換すればいいが、特殊ネジなので代わりの部品がない。 以前にも同じ失敗をしており、情けない限りだ。 この「粘るような感じで回る」のは、ネジが折れるサインなのだろう。

ネジ穴に残った部分をピンバイスで破壊しようとしたが、欠片がネジ山の谷に貼りついてどうしても取れない。 このネジは役割上、強力に接着されていたようだ。 とりあえず、元と同じサイズのM1.4タップでネジ穴をあけなおした。 元のネジの頭はφ2.2、高さ3.2mm。 同じ寸法になるように3Dプリンターでスペーサーを作成し、手元にあった適当なネジに取り付けた。 本来はM1.4の金属スペーサーを購入し、同じサイズになるように削るべきだが、分解専用のカメラということで手を抜かせてもらった。 プラ部品のため締め込めないので、G103の接着止めでごまかした。

あとはヘリコイドグリスを塗りなおして組み立てる。 今回はジャパンホビーツールの#40を使用した。 単ヘリコイドのため軽すぎるが、塗り直しは面倒なのでここも手を抜かせてもらった。


組み立て時は先に制限金具を入れ、後から前群を入れる。


制限金具は写真のように前群の溝にはまっていた。 前群を外ヘリコイドに入れたら制限金具を広げてうまくはめ込む。

必要なら無限遠を調整する。 リペアマニュアルによると、絞り開放、Bulbでシャッターボタンを押した直後、 押したまま、すぐに巻き上げレバーを90°ほど動かし、その状態でシャッターボタンを離すと、シャッターが開いたままになる。 この個体は前修理者のケガキが正確で、調整の必要はなかった。


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