遺品。
初期症状:
最初にこのカメラを受け取った時、幾つかの速度でシャッターを切ってみたが、レリーズが終わるまでに数秒かかるなど、明らかに動作がおかしかった。
そしてバルブでレリーズした際にミラーアップのまま動きが止まってしまった。初期症状(1)~(4)はこの時に発生した一連の症状。
他にも問題が多い個体で、特に気になるのは(5)のミラーボックス内に両面テープが貼ってある点。以前の修理者によるものだろうが、意味が分からない。内反射を防ぐために植毛紙を貼ろうとして中断したのだろうか。
カメラ屋でもネットでも情報の少ない機種で、修理情報もごく簡単なものしかなく、参考になる資料がない。カメラを見回してみて、レンズシャッターの一眼レフということは分かった。このタイプは未経験だが、とりあえずセオリー通りに分解を始めた。
目次:
結果としては、メーターは故障しているので諦め、測光機能のないカメラとして修理完了した。最初は恐る恐る分解を始めたが、開けてみるとメンテナンスしやすい構造だった。
しかし以前の修理者に不適切な処置が施されており、苦労する点が多かった。恐らく自分のような素人修理だったのではないだろうか。
試写:
(blogの試写)
(2018/1/21)
初稿