Rolleiflex SL26の修理

遺品。

初期症状:

  1. ミラーアップでスタック
  2. 巻き上げレバースタック
  3. レンズシャッター開きっぱなし
  4. 速度リングがバルブから動かない
  5. ミラーボックス内に両面テープ
  6. ファインダー汚れ
  7. レンズ汚れ
  8. 絞り羽根の動きがやや悪い
  9. ヘリコイドに手応えがなくスカスカ
  10. メーター不動

最初にこのカメラを受け取った時、幾つかの速度でシャッターを切ってみたが、レリーズが終わるまでに数秒かかるなど、明らかに動作がおかしかった。

そしてバルブでレリーズした際にミラーアップのまま動きが止まってしまった。初期症状(1)~(4)はこの時に発生した一連の症状。

他にも問題が多い個体で、特に気になるのは(5)のミラーボックス内に両面テープが貼ってある点。以前の修理者によるものだろうが、意味が分からない。内反射を防ぐために植毛紙を貼ろうとして中断したのだろうか。

カメラ屋でもネットでも情報の少ない機種で、修理情報もごく簡単なものしかなく、参考になる資料がない。カメラを見回してみて、レンズシャッターの一眼レフということは分かった。このタイプは未経験だが、とりあえずセオリー通りに分解を始めた。

目次:

結果としては、メーターは故障しているので諦め、測光機能のないカメラとして修理完了した。最初は恐る恐る分解を始めたが、開けてみるとメンテナンスしやすい構造だった。

しかし以前の修理者に不適切な処置が施されており、苦労する点が多かった。恐らく自分のような素人修理だったのではないだろうか。


試写:

(blogの試写)


(2018/1/21)
初稿


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